有効求人倍率で決めるのもあり

転職を成功させたいなら、有効求人倍率に注目して転職する業界を決めるのも1つの道です。
有効求人倍率が高いと転職はしやすいと言われており、たとえば介護業界などが挙げられます。
なお、どうして有効求人倍率が高いと転職しやすいのかわからない方は、知っておいて損はないので有効求人倍率の基本を学んでみてはでいかがでしょうか。

2019年の日本の高齢率(全人口に占める65歳以上の人の割合)は28.4%です。
この数値は世界一であり、日本は世界で最も高齢化が進んだ社会と言えます。
逆に出生率は2018年時点で1.42まで下落しており、1年間に生まれる子供の数は2016年に100万人を切り、現在も減り続けています。
この事から、今後ますます高齢化率は高まる事は想像に難くありません。

また、医療の進歩や生活環境の向上により、平均寿命は伸びており「人生100年時代」と言われるように、100歳以上の人も珍しくなくなっています。
この様な社会環境から、介護を必要とする人は年々増えており、それに応じて介護業界の求人数も右肩上がりで増えています。
しかし増加する求人数とは比例せず、人手が不足する事態が起きています。

大きな要因は2つあり、1つは心身共に負担が大きい事、もう1つは給与水準が低い事です。
そのため、せっかく志を持って介護業界に入ってきた人でも、数年で仕事を辞めてしまう人が多いのです。
政府も危機感を抱いており、外国人労働者の受け入れ等も試されていますが、資格取得のハードルが高く、人材確保は上手くいっていません。
今後は課題解決に向け、行政主導により、いかに労働環境や待遇の改善をしていくかが課題となっています。
人口減により、殆どの産業が需要減に苦しむ日本社会において、介護は需要増が確実視されている数少ない業界の1つです。
求人も多く、人材確保に向け、これからは待遇の改善も期待されるので、将来有望な業界と言えます。